ある朝、自宅の庭にあるリンゴの木に異変が．．．

二本あるリンゴの木の一本に白い花が咲いていたのです。

「咲いたよぉ～！」
嬉しくなって(映画の中のアベサダオさんのモノマネ風に)妻に告げましたが、全く驚きません。
妻は、昨年も花が咲いたところを見ていたのだそうです。

な～んだ．．．と思いながらもう一度リンゴの木を眺めていると．．．

「なっなっなっ．．．な～ってるよぉ～！」
なんとも可愛らしい小さなリンゴが、二つだけ生っているではありませんか！
６年間全く実が生ることもなく、毛虫を退治したり、うっそうと伸び続ける枝を落としたり．．．
「どうせ生らないなら切っちゃおうか～。」なんて話していたこともありました。
映画「奇跡のリンゴ」主人公の方のように長年苦労を重ねたわけではありませんが、妻と二人、もの凄くビックリして、もの凄く喜びました。

その後、少しずつ赤く色づいていくリンゴを毎日のように眺め、
「もうちょっと大きくなったら食べてみたいね、どんな味なんだろうね？」
と楽しみにしていた矢先．．．事件は起きました。
先日、埼玉県や千葉県で竜巻などが発生した日、
境町も、もの凄い風雨と雷に襲われました。
翌日、リンゴは大丈夫かな～と外へ出ると．．．

無残にも、リンゴは地面に転がっていました。

残念そうな妻と子供達に
「きっと来年も生るよ！」
と言葉を掛けるのが精一杯でした。
毎日美味しく頂いている果物や野菜、
その有難さを改めて考えさせられる出来事でした。