『土台』ってすばらしい!

木造軸組み工法の『土台』って建物の平面的精度に重要な働きをしているんですよ!
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”鉄骨”の建物は基本的に独立した柱が、「セットされたアンカーボルト」により足元が決まります。
これは捨てコンに墨出し作業を行い、フレーム等を組んで設置していくのですが 捨てコンの精度、
墨出しの精度、アンカーボルトの据付精度、地中梁配筋作業で干渉による接触等の
アンカーボルトへの外力等々、各工程ごとにかなり高い精度を要求される事となります。
そして、その全ての施工誤差が重なると”柱”そのものが真直ぐ建たない状態を引き起こすことに
なります。
当社も『木造軸組の建物』の他に『鉄筋コンクリート造』 『鉄骨造』となんでもやりますが
木造軸組みの「土台」の働きの素晴しさを改めて感じます!
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ここ近年の耐震基準により木造軸組み工法の基礎もかなりアンカーボルト
及びホールダウンアンカーの数量がえらく増えてる状況です。
この1本、1本のアンカーボルトには、位置及び高さ等、当然高い精度を要求されますが
鉄骨造の様な不具合を引き起こさないのが『土台』の役目なのです。
現場でしか造れない基礎全体の作業と工場加工の出来る上部構造部の”接点”を
上手に処理してくれる土台、極端な話をすれば、基礎の『矩(かね=直角の事)』悪くても
また、アンカーボルトの位置が少々ずれても(ホールダンアンカーはずれてはダメです。)
土台から上の上部構造部の加工及び組立がしっかりしていれば
ちゃ~んと家としては出来てしまいます。(いくら矩が悪いと言っても限度はありますが)
先人達の『知恵』はやはり、偉大なものがあります。
『土台』って素晴しい!

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