篠原工務店が設立されてまもなく50年。
「ありがとうの連鎖の家づくり」を合言葉に、熟練した大工職人をはじめとした、人が手間暇をかける家づくりを大切にやってきました。
これまでの歩みを通じて気づいたことは、人が住む家だからこそ「住まう人の気持ち」が何より大切であると言うこと。過去には、職人は良いものをつくってさえいれば良いという風潮があったこともありました。しかしある時、その考えを覆される出来事がありました。
「篠原さん、最高の家をつくってくれてありがとう」
それは、創業者であり、私の父である会長の篠原が、50年前にはじめて新築させて頂いたお客様にお話を伺った時のことでした。その家は、今の家に比べたら当然、性能が良いとは言えない家でした。しかし、お客様はとても愛着を持って住んでいました。何より「篠原さんと一緒にさ・・・」とその家づくりの思い出を大切にしてくださりました。
来年、創業50年を迎えるにあたり、改めて思うこと。それは、人の幸せは人との繋がりによってつくられるということ。私たちはよりよい家を追い求める職人魂と共に、お客様に「ありがとう」と言ってもらえる住まう人の気持ちが満たされる家をこれからもつくり続けてまいります。