まずは...水平線ならぬ...斜平線の彼方へ...
写真をワンクリックお願いします。
こんな風に建物が斜めになっては困りますよね。先日の平塚課長のブログにもありましたが...
平塚課長のブログ
建て方の時に行なう『屋起し』という作業、これってひじょうに大切なんです。
どのように行なうかといいますと...
写真のように下げ振りを柱に取り付けます。下げ振りとは垂直具合を測る道具なんですが、ぴったりくっ付いた最上部で柱面から50mm離れています。そして、そこから垂らした糸の先にある円錐形の先での距離を測ります。ここで50mmなら柱が垂直に立っているということなります。
48mmならあと2mm引き...53mmなら3mm戻し...
各通りごとにこれを計測、傾きがあるところは補正して仮の筋交で固定していきます。そして、1階の屋起しが終わったら2階の梁レベルでの金物などを固定...同じようにして2階もこの屋起しを行ないます。
「あと...1mm引き...はい、オッケーです!」
地味な作業ですが、屋起しがきちんと行なわれていないと...床が斜めになったり、引き戸の開閉に支障が出たり...後々大きな影響が出てきます。屋起しだけでなく...遣り方や基礎レベルなどの精度もそうですが...
ミリ単位での管理が問われる現場の腕の見せどころでした。