こんにちは、リフォーム部の藤井です。
先月号の情報誌に書きましたが、
今年の3月いっぱいでひだまり通信の編集長を引退しました!
4月になって新年度体制がスタートし、
お陰様でリフォームのほうのお仕事を忙しくさせてもらっています。
わざわざ編集長引退に関する話をブログを書くのもどうなのかと思いつつ、
新築OB様の現調に伺うと「編集長終っちゃったんだね~」と
寂しがっていただけるので、
話してみるのも一つのケジメや節目かと思って今回書くことにしました。
先に言っておきますね。
今日はとても良い話をします。
難題なタイトルにはそぐわない良い話をします。
(最後まで読みきれば、わかる人にはわかるタイトルになっています)
写真もないですが、一つの区切りとして真面目に良い話をします。
それでは、長くなるのを承知で付いてきてくれる方は続きをどうぞ!
タイトル「5年、その幕間・・・」
幕間って、何だ?笑
ちょっとかっこつけましたね。
一体何なんでしょう?
バックステージみたいな話??
と、とりあえずそういう事にしておいて・・・
この5年間の現実は、ひとつの人生という舞台の一篇、という体で。笑
スタート。
篠原工務店のひだまり通信の歴史が15年ほどと聞いた今年3月。
私は入社して丸6年の月日を過ごしてきました。
その内の5年間を情報誌編集長として振る舞ってきたわけですね。
「最初、どうでしたか?」
自分で自分に問えば、「いやぁ、大変だった」と返ってきます。
最初の1,2年・・・ 2017年,2018年頃ですかね。
原稿提出率の悪さに頭を悩ませました。
出してくれと言おうものなら、
「俺は忙しいんだ!」と言い張る人もいて。(今はいないです)
1,2年目だと自分自身が大した仕事をしていないので、
そう言われると何も言えないという現実もあるんですよね。
そもそも、ひだまり通信が出来上がるまでの流れですが・・・
毎月各担当者に原稿を書いてもらい、
一度その月の担当メンバーで会議をして中身を精査した上で作られています。
「その会議の日までにとりあえず原稿を書いてくる」
これが担当者の最初のミッションなんですが、
この当時はそこが第一関門どころではなかったんです。
じゃあ、何が問題?
まず、自分の担当月を認識できていない人が中にはいたのです。
表みたいにして年間の各月の担当者が一覧で見れれば良かったんですが、
この頃はそういった資料を用意していませんでした。
会議の日程が近づいてくるたびに
その月の担当者のみに何かしらの形で伝えるというやり方だったんです。
となると、こう言い出す人が現れます。
「なんで今になって言うんだ!もっと早く言ってくれ!」
いや、まあ、その通りなんですがね・・・。
その時、その方は続けてこうおっしゃいました。
「そんな態度なら自分は書かない!お前が自分の分まで書け!」
そんな事まで書いちゃいますかとビックリ仰天の方。
時効ということで、私はありのまま書きます。笑
早く知らせなかったと言っても、
確か1週間前くらいだったと思います。
でもね、このパターン、例えば2週間前に伝えたとて、
「もっと近づいてから言ってくれ!」と言われて終いなんですよ。
つまり、どういう状況で伝えようと、
そういう姿勢の方はそういう姿勢なのです。
ここで一つ正直な話をしますと、
私は割と性格が捻くれていて聖人君子とは嘘でも言えない人間なので、
「そういう姿勢の人にはチャンスなんてあげたくない」
と思っている割と冷めた人間でした。
なので、その場では何にも言わずとも
「ふ~ん・・・あっそう。それで良いんだ?へぇ~?」と思っていました。笑
しかも、私は書こうと思えばいくらでも書けるし、
正直その方より良い記事を書ける自信しかなかったんです。
そこまで書いていたら全8ページ中3ページが私の記事になっていたんですが、
どうにもそういう感じで来られるとこっちも
「ハッ、3ページなんて楽勝だ。やってやんよ。」
という喧嘩腰になってしまう我慢の足りない人間で・・・(@_@;)
若者は若い内はだいたいそんなもんだと思います。
恥ずかしいあるあるですね。笑
でも、結局その時はその方に頭を下げてお願いして書いてもらいました。
どうしてその結論に至ったか・・・
社長と一対一で話し合ってそれは違うという事に気付かされたんですね。
編集長の仕事って、そういう事じゃないんです。
そういう人も巻き込んで社内全体で作り上げること、
それを促進して円滑な運営を行うのが編集長の仕事だったんですね。
でも、自分一人で考えていたらこの結論にはなりませんでした。
たぶんどこまでも意地を張って我が道を歩んでいたと思います。
ここからは言い訳ですが、
私は昔から人の手を借りて何かをするというのが苦手でした。
それこそ、子供の頃は明るくて割と中心にいるタイプでしたが、
とにかくなんでもワンマン。周りを巻き込んで呆れさせる日々。笑
しかし、それが崩れるタイミングというのは必ずどこかにありまして・・・
それを機に、人を頼ったり人に期待するという事をしなくなりました。
なんとも無味乾燥な毎日。
だけど、それでも要領が良く器用ゆえに様々な面で求められたので、
その度に何の感情も抱かず虚無の状態で求められるままに振る舞ってきました。
実際、その性質上、様々な面であまり人の助けを必要としたことがなかったんです。
何かの重圧に耐えるというのも人をあまり気にしない私にとっては案外容易い事で、
その上、将来に対する展望や夢も空しく、
頑固で喧嘩っ早く物凄く負けず嫌いという側面も持ち合わせていた私は、
人よりも幾分か特殊な生き方をしてきたと思います。
それは強みだったんですが、弱みでもあったんですね。
それに気付かされたのがこのあたりだったと思います。
何が言いたいかというと、
この5年、編集長という役割を通して得たものは
文章能力や間を読むスキル、ノリなどだけじゃなかったんです。
そこには確かな人間性の成長もあったんだと思います。
なので、今は前よりは幾分か人との関わり方を見直せたような気がしています。
基本ツンケンしていてどこか冷めていながら飄々としているのが私なので
こういう事を改めて生真面目っぽく書くのはこっぱずかしくて嫌なのですが、
照れ隠しの「面倒臭い」の一言で済ませずに言うならば、
「やって良かったなぁ」
それが今の感想です。
さてさて、長くなりましたが、
以上が私の編集長生活で得た知見です。
どうしてわざわざこんなこっぱずかしい自己開示的な話を書いたかというと、
お客様の選択は「会社」よりも「人」だと思っているからです。
つまり、これはこの先のひだまり通信の歴史を紡いでいく全員への手向けの言葉。
言うなれば、良い記事を書くための<ヒント>です。
さっ、どうだ!?
かっこよく決まりましたかね!?
えっ?気持ち悪い??
(こういうのを書かなければもっとかっこよくなることは知ってる)
とりあえず、読んだら褒めてください。
くっそ恥ずかしいから!!!!!
でもこれ、一度やると慣れるよ!!
ということで、
編集長として過ごした5年間の締めくくり・・・
ポートレイト「5年、その幕間・・・」 でした!
読者の皆様、この5年間、
いたるところででたくさん声を掛けてくれてありがとうございました!
「今月も読んだよ!」
「いつも思うけど本当に上手だよね」
「毎月楽しみにしてるんだ!」
「まるで手紙を貰ったみたいに楽しく読めるの」
そんな言葉の数々を頂けて、私はとても感動しました。
力にもなりました。
読者の皆様があってこそ、5年も続けてこられたものと思っています。
本当にありがとうございました!
これからも私が記事を書く機会はあるので、
誌面で目にした際には皆さんぜひともまた感想をくださいね!
・・・あ、そうだ。
最後にもう一つだけいいですか?
どうせやらなければならないなら、
そこに意味や価値を見出して楽しくこなしてやるのが一番です。
苦手を苦手として遠ざけるのは簡単。面倒臭いと言って切り捨てるのも簡単。
でも、人を知りたいならまずは自分を開示する。
単純明快で一番わかりやすい事です。
そして、おそらくこれは情報誌に限らず何にでも言える事。
語るのは難しいけど、上手く書こうとしなくていい。
むしろ、とってつけたような一見頭の良さそうな表現というのは、
ずっと見ている人は簡単に気付くものです。
正直鼻について良い印象はひとつも与えません。
ぎこちなさもその人の味。個性。特徴。
きっと読者の皆様が求めているのも、ありきたりじゃない、
そんな「“ある人”がする色々なお話」なのではないでしょうか。
5年間、おつかれさまでした!
ブログの中で書かれていたお客様の選択は「会社」よりも「人」
この言葉、心に残りました。
私も、ひだまり通信を読んでその内容に興味を持ち、
様々なご縁ができたうちの一人です。
これからも、ひだまり通信を楽しみにしています!
歴代最長の編集長の大役、お疲れさまでした。
今後ますますの活躍を期待しています!